2024-2025シーズンは例年よりも岩に行けた回数が多かった
多くの新しいエリアを訪問したことも相まって
登れた課題数から見ると非常に満足できた
新しいエリアに行ったとしても初段,優しめの2段なら1日で登れるようになったことが大きい
勿論,岩の状態が万全であろう日を狙って訪問しているのもあるが・・・
ふとこのシーズンに自分が登れた課題を思い返してみる
印象深い課題は有っただろうか
登れた瞬間はどの課題も嬉しかった
数日,一週間後でも喜びの感情はある
だが,ひと月ほど経過すると全くと言って良いほど感情が昂ぶらない
下手したら何をいつ登ったのか忘れている
登りに行く時は
「確実に登れるであろうもの」
「登りたいもの」
「登れたら嬉しいもの」
に分けて課題を選定し,
何かしらの成果を持ち帰れるようにしている
登れた「本数」も大事なファクターのひとつだ
「時間を割いてお金をかけたが,岩に触れれば満足」
と思えるほどクライミングに傾倒できていない
費用対効果を求めている
それが思い入れのある課題が殆どないという現状に繋がっているのかもしれない
入念な下調べとある程度織り込み済みの成果
これらを持って,満を持して出発する
その甲斐あって(と言って良いのか分からないが)
成果はでる
この思考は現地で岩に触ってからも発揮される
色々触って,厳しそうな場合は深追いせずに止めて登れそうな次のターゲットに移る
成果が欲しいから・・・
そして,優しいものから触っていく
成果が欲しいから・・・
その結果,ギリギリであろう課題にとりつく頃にはヘロヘロになっているなんてことも多々ある
「やりたい課題を優先して触れば良い」
という考えは常に頭の片隅にある
しかし,それで成果が出ないと
「折角行ったのに何も登れなかった」
という負の感情に支配されてしまう
面倒臭い奴なのだ
そのカルマは高難易度を触りたいと思った時に身体がついていかないという未来に繋がるかもしれない
否応なく歳をとり,フィジカルは落ちている
実感がある
近いうちに訪れる後悔は想像に難くない
しかしながら,
今のところ
“X段が登りたい”
とか
“どうしてもあの課題が登りたい”
という考えよりかは
“色んな課題を沢山登りたい”
“あわよくば高難易度も登れればハッピー”
という想いが強い
得られる成果と相反して,
ギリギリの絞り出したクライミングで登れたという体験は得難くなる
年齢の事を考えると転換点は近い
今のスタイルとこの葛藤の終点は目の前にあるのかもしれない
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