2025年3月8日土曜日

やはり解像度に難あり in 宇那ルーフ

日曜日はとても暑いらしい

と言うことでルーフ部分に日が当たらないらしい「宇那ルーフ」へ

以前から目は付けていた

怪我と気候を考慮して行く事を決意



到着すると日も当たっておらず,気温はマイナス

先ずは『桔梗 初段』

一撃できるだろと高を括っていたが,

そうは問屋が卸さずルーフから出るとことで体が振られて落下

ルーフ内のムーブをこねくり回し手順を整えるとルーフから這い出せた

朝は暗い

そのまま完登

1級は厳しい,しっかり初段だと思う

良い課題だ


次は『将門 2段』

ルーフから出る部分で「桔梗」とは逆のヒールを掛けたいのだが,

かなり無理やり

腰が落ちてしまう

手順を変えたりと工夫するが

ヒールをかける際の一連のボディーコントロールに難あり

その結果,ヒールが上手く掛けられず,

掛かったとしても負荷を掛けるに至らない

何をやっても,ヒールに負荷をかける”段”で落ちる

さんざん足位置を検討すると楽にヒールムーブに繋がるフットホールドを発見

クライミングは足,ムーブって凄い

で,リップ取りで一回落ちてから完登

ルーフ内で足を駆使して,右ヒールが外れないように耐える課題だった

かなり面白いおススメ課題

まだ10時半なので良いペースだ


本命の『五月姫 3段』へ

4手目から一手ずつポジションとフットホールドを組み合わせてムーブを作る

こなれてくると大きく振られるムーブまで安定して行けるようになる

が,

振られる際にマットに足を擦る

トライの度にマット位置をずらし,マットをだんだん薄くして対応

リップから這い出る足先行ムーブまで繋がった

が,

ドガバへの左手寄せやリップ取りでポトンと落下

バラシでは最適化したつもりなのだが,

繋げてくるとどうやっても無理

まだ15時なのにスタートをさわると体が拒絶

「軟弱もの」と呟いて敗退

手の皮も相当剥けた

非常に悔しい


次の週,

火曜日に結構な雪

溶けていることを期待して日曜日にリベンジ

に行くはずが・・・

南岸低気圧で土曜日の夜にまさかの雪予報

3つの懸念が発生

“日曜日は南岸低気圧のため登れない可能性が高い”

“土曜日は雪が残っていて登れない可能性“

“そもそも土曜日は車検とHeeチャンの習い事“

中々厳しい

しかし,今週触れないのは精神衛生上最悪

理論的に考えて,

「土曜日に突撃して昼までに帰宅」という解を導出

土曜日に登りきれなくても日曜日にも登れるバックアップ方法も含めた妙案

が最後にして最大の懸念

それは理論とは無縁の”家族サービス”とか言う呪縛

それとなく下手にでて現状と妙案を説明したら

土曜日に行く許可を貰えた

びっくり

朝早く起きてとりあえず出発

岩に着くと雪は全くなく,染み出しもなかった

リップ部分は雪解けのせいか多少砂が被っていたので掃除

時間はあまりない

寒いので準備運動をして,

リップトラバースとマントルをバラすことにする

岩が冷たいし思った以上にマントルが難しい

加えて,岩がとがっていて痛い

暫くやっていると良い足を見つけムーブが出来た

これだと先週リップ取りが出来たとしてもマントルで落ちていたはず

繋げトライで触っていない部分をバラすのは余り好きじゃないが敗退しているので良しとした

本日の繋げ1トライ目

フレッシュなこともあり余裕をもってムーブが起こせ

振られも問題なし

足を先行させリップにトーフック

余裕がある

完登が頭をかすめる

が,左手でリップが取れずに落下

なんだかバランスがおかしい

直後にバラしたが問題なし

頭に「はてな」が浮かぶ

動画を確認するとバラシと繋げでトーフックの位置がずれていた

繋げでのトーフックの位置ではルーフ内に残った体のバランスが悪かったよう

幾つかムーブを検討して良い足位置が見つけられた

本日の繋げ2トライ目

全てが上手くつながり完登

技巧的なムーブ

達成感と安堵感が押し寄せる

掃除をして帰宅

昼飯はいつものベジミールスとビリヤニを皆んなで

予定通りに“こと”が進み良かった


バラしたつもりになっていたが解像度が低かった

先週の時点でもトーフックを掛けた後のリップ取りでバランスが悪く落ちたのだが,

その原因を「ヨレている」からとして深く考えていなかった

「何かがおかしい」という感覚にもっと敏感にならないといけない

先週のうちに気がつけば修正しきれていた要素

つまり時間的にも登れていた可能性がある

ムーブ出しでも無駄なトライが大分あった

という事で学びの多い非常に面白い課題だった

この課題は3段としては優しいのだろうか

「将門」よりワングレードは難しく感じるが・・・

青葉の「睡蓮」や「天蓮華」よりルーフ部分は強度が高い

最後に不確かな核心が来ないので全体としては同程度だろう


登りながらムーブを修正出来ればad libitumな登りとなり素晴らしい充実感が得られる

そのレベルを目指して