2025年4月27日日曜日

こんな僻地で in 笹郷 & 椚平

モチベーションが上がってこない

“岩を登りたくない”わけではないのだが・・・

どうやら「早起きして長距離を運転」に腰が上がらないよう

“ここに行くぞ”と計画してあれば問題ない

特段登りたい課題がないのも相まって,

前日までに行き先が決まらず気持ちが入らない

小川山や瑞牆も“面倒臭い”が先行してしまう

ということで,

前夜になってときがわ町の笹郷と椚平へ行くことに

首尾よくことが運べば両方のエリアに行きたい

金曜日の夜はひーちゃんと2人

スパイスカレーを作る

土曜日は家族でダラダラして夕方からgoogle mapで気になっていた岩を見に家族でドライブ

ん〜,下地悪過ぎでボルダーでは登れなさそう

帰りにnonさんが気になっていた藤岡の蕎麦屋へ

雰囲気は良いがそこまで美味しくなかった

土曜日は成果なし



日曜日は少し寝坊してしまい,途中まで高速

笹郷の駐車場に着くとダウンロードしていたトポが見当たらない・・・

それっぽいところを歩くが岩は見つからず・・・

電波の入る所まで戻って再度ダウンロード

岩に着くと9時を回っていた

先ずは『CrabFace 2段』

確かに岩がカニの裏側に見えなくもない

思った以上に下地が悪く,

これであのムーブは嫌だなという印象

先ず,初手がしんどい

手前の棚で飛ばしてガバ取り

次は左手を出す際の足位置に難儀

下にある岩を避けるムーブが出来ると何とかなった

カニ顔の左面に掛けるトーの位置を探る

場所がわかるとリップ手前のガバが捉えられた

足の甲が痛くてテーピングを施す

リップ取りの一手が怖くて出せなかったが,

これまた足位置とトーを掛ける向きが決まると問題無くなった

各駅停車でムーブを作る

徐々に体が動いてくる

マントルのムーブも解決

ムーブがカッコいい

パーツが揃うと登れた

最初はムーブ強度が高いと感じたが,

しっかり足に負荷を逃すと初段から初二段くらい


続いて『トラバース課題 初段〜初二段』

初手のガバのマッチで足元の岩を避けるのが辛い

手前の棚を右手で取ってガバを左手で取るムーブで解決

その先の手順も徐々に決まるが,繋げて来るとリップ部分のトラバースで落ちる

足の掻き込みを意識すると登れた

後ろの岩が気になる一手

体感は「CrabFace」と同程度

11時なので片付けをして椚平ボルダーへ行くことに



ここまでは皮算用通りだ

通行止めだった林道が開通し,エリアまで車で行けるという情報があって気になっていた

こういう時にブログを書いてくれている方が居ると非常に助かる

途中でトポをダウンロードして場所を確認

「水道管エリア」に着くと車が二台

岩を探していると声が聞こえたのでそちらに向かう

思った通り以前青葉でお会いした“栃木の素敵なクライマーの方々”だった

「こんなところで〜」

「辺鄙な所でよく会いますね〜」

何て挨拶を交わす

皆さん『椚SD 初段』を登った直後だったよう

壊れた水道管から水が流れ落ちており興醒めだが

マットの位置やカメラのアングル等を教えてもらう

「また後で」と挨拶して暫しの別れ

になるだろうか,,

直射日光が当たり非常に眩しい

良くオブザベをすると

ホールドが基本ガバだったのでFlashできた

距離出しが心地よい

体感はちょうど1級

マットが飛沫でびしょ濡れになる前に移動できて良かった


片付けをして『荒馬 2段』に合流

思った以上に被っている

スタートはスローパーというよりファットピンチ

右ヒールを掛けると尻がつかないし

尻を着けるとヒールに負荷がかけられない

スタートにモヤモヤする

左の方にフックすると尻もつくし初手が取れた

2手目取りのコツが掴めると上部へ

マントルで数回落ちる

下地が気になって大きな動きができない

バラして良いムーブが出来るとスタートから繋がり登れた

最後のガバ取り

初手以外厳しいムーブが無いので,

初段より難しいが2段あるかは微妙なところ

マットが多くて助かった

セッションも楽しかったし

しかし,

これだけ短期間に何度もマイナーエリアで会うなんて・・・

なにかがおかしい

きっと無意識なストーカーなんだろう

僕が


ということで,

自分の本性が判りスッキリしたので

移動して『ペトリコール 2段』を探す

岩が汚かったので少し掃除

スタートの強度が半端ない

初手を取り損ねる度に指皮が切れる

テーピングをグルグル巻にして,

体勢やスタートの足位置を微調整

数回に一回スタートが止まる

一度だけ2手目が出せたが止まらず

如何せん一手目の確率が悪すぎる

そもそもスタートで右足をセットするだけで一杯一杯

要は左足がキチンと踏めていないのだろう

右足,左足とソリューションからキメラへと変えると,

急に負荷が半分くらいになり初手取りの確率が急上昇

さらに2手目取りの足位置を検討すると,

ムーブが繋がりリップを止められた

意外と悪いリップ

で,左手を取り損ねて落下

左手の位置を確定させてリップを掃除すると登れた

短いが良い課題だ

靴に登らせてもらった感が満載だが,

こういう”短シイ課題”が登れたのは嬉しい

体感は2段だが,

最初からキメラならもっと簡単に感じたかも

あと,一手ものなのでアンダーが強い人には簡単に感じるはず


片付けるとまだまだ明るいのにもう16時半

日が伸びており気が付かなかったが思った以上に時間が経っている

靴の選択ミスで1時間くらい無駄にした

下流の課題が気になる

が,

「どうですか?」

となんて返信するのが正解かわからないメッセージがnonさんから入っていた

電波状態が悪く,返信できない

立場を弁えているので素直に帰宅の途に

まだ気になる課題がいくつかあるので頃合いを見て再訪したい


2025年4月20日日曜日

染み出し in 宇那ルーフ

暑い

まだ4月だというのに気温が高すぎる

土曜日は30℃近くの猛暑の中タイヤ交換と洗車

本当は朝イチで気になっていた饅頭を買いに行きたかったのだが起きられず

日曜日はどこで登るか思案する

最近指皮の脱皮時期になったので小川山や瑞牆は無理そう

そもそもまだ展葉にも早いだろうから,

この暑さの日向では確実に熱中症になる

ということで,

最近の雨による影響が心配だが日陰でルーフの宇那に再上陸

ことがうまく運べば「太田部ボルダー」への転戦もありだ



朝,起きられず出鼻を砕かれる

ゆっくり朝食を食べる

Heeちゃんは習い事でのイースターのエッグハントだそう

卵が見つけられるか数日前から不安がっていた

「お父さんにも最近不安なことがあるんだよ」と共感しておいた

僕の不安,

岩へのモチベーションが低下気味

反比例して体重は増加気味ということだ

気を引き締めないと・・・


11時ごろに岩に着くと車が一台

3日目にして初めて人に会った

課題は違うが3人とセッション

今日の目標である『如春尼 3段+』のラインを確認すると,,

壁は染み出しでビチャビチャ

一方で,ホールドは湿気っている程度

ただ,すごく鋭利

黒曜石だったら指がなくなっているくらい

ルーフから出る2手が厳しい

それとなくのムーブが出来た

だが,繋げると無理

足位置を微調整する

繋げで核心2手目の“最後のガバ取り”まで繋がった

しかし,何度トライしてもガバが取れない

単発だと出来るのだが・・・

更に足を最適化し,シューズを変える

ムーブの精度は上がったがやはり止まらない

振られて落ちてしまう

そうこうしていると3人組は帰って行った


もう一度核心の2手を考える

足の置き方と体の向きに閃きが

試すとかなり精度が上がることが判明

ガバ取りの際に右手が外れにくくなる

繋げトライ

勇足でルーフ内の足順を失念し再度検討するという無駄な時間を費やしてしまったが

肘が上がりまくりでガバ取りへ

ガバが止まった

その先は全く問題ないムーブなのだが,

確実に指皮が裂けた感覚があり

もう落ちられないという考えからかなり慎重にムーブを起こして完登

何とか1日で登れた

案の定薬指と小指から出血

次はなかっただろう

「五月姫」より単体のムーブ強度は高いがトータル強度は低いか

ということで同程度(2段後半から3段)といった感じ


「太田部ボルダー」には行けなかったが詰めが甘かったので仕方ない

今日の出会いは中々良かった

年齢は僕よりちょっと上の3人で雰囲気も良かった

岩場の情報も交換できて実りが多かった


2025年4月5日土曜日

完全版 in 有笠

先日完登した「むささび」の完全版を登りに有笠へ

先ずは,下部のムーブを作る

スタンドのスタートまでは直ぐに出来た

強度はそれほどではないが,

繋げるとスタンドのスタートからリップまでの数手で少しづつホールド感が狂う

当然ポジションも狂う

その結果,

一本指ポケットが不安定になり右手出しで良いポジションに入れない

で,“ままよ”っと手を出したら上部から落下

マット外に落ちたが落ち葉のクッションで事なきを得た

あと,瞬間的に引き抜けたので中指は手にくっついていた

次のトライでも少しずつホールド感がズレていったが何とか完登

スタンドと足位置が少しずつ変わる

結構ギリギリだった

岩の上でパンプしていることに気づいた

体が緊張していたのもある

太郎君の体感は「3段+以上」とのこと

僕は中間部のランジもしていないし,上部の飛ばしムーブもしていない

プラスして指の太さが影響しそう

ということで,

僕の体感は2段以上はありそうだが3段あるか微妙なところ

とはいえ,

「衝動 2段+」や「3G 3段-」より難しい気もする

が,変な補正が入ってるかも・・・

まぁ,よく分からないというのが正直な感想

スタンドが素晴らしすぎたので,SDではそこまで感情の盛り上がりはなかった


続いて『プレデター 初二段』

スタートは両足で踏み切っていたが,右足だけにしたら負荷がだいぶ減った

ホールドがガビガビで結構痛かったが,ちゃんと持つと逆にダメージが少なく完登できた

距離出しを求められる結構面白い課題だった

兎に角岩がガビガビ

左上したが,直上は良くわからない

2手目の後にヒールをかけてみたが膝の靭帯が切れそうという感覚だけだったので止めた

単体のムーブ強度は「むささび」より高い気がする

強度は高いがどうにかなっちゃう「プレデター」

しっかりポジションに入って正確にムーブを起こさないといけない「むささび」

総合的に考えると「むささびSD」はワングレード以上“難しい”気がする

対照的な課題があり非常に面白い岩だった

結構被っている