2025年10月25日土曜日

弾丸で正解だった in 玉川

天気予報と睨めっこする日々が始まり早ひと月半

週末になるとどうも天気が悪い

日頃の行いの悪さが祟ってると思っていたが

岐阜辺りから東北まで悪いから僕のせいではないだろう

どうせい登るなら乾いた岩が登りたいので,

少しでも可能性が高いエリアを抽出する日々

日帰りで確定だが予報的に山形県の玉川ボルダーを選択

このエリアは11月一週目に林道が閉まる

春は雪解けによる増水

夏は普通に暑い

10月から11月初めの三連休しか登れる時がない

条件が良いのは10月中旬以降か

加えて土日で晴れ予報となると結構難易度が高いんじゃないかと・・・



ということで,

土曜日に3時に起床して山形へ

年のせいで土曜日は疲弊しており早起きが辛い

高速はクルーズで運転すると疲れ具合が全く違うことに最近気が付いた

スピードは出せなくなるが致し方ない

運転疲れもなく岩場に到着

次の三連休を大本命として,

登れなくても目を付けていた課題を触る予定

エリア全体の様子を確認してから『鵬 3段』

近づくと以前は無かった倒木が・・・

「まさか」と焦る

初段のラインは消滅しているが「鵬」は平気そう

カチが鋭い

アップがてら簡単そうなムーブからバラしていく

初手 < 二手目が核心

スタートの方法は2通りできたが,

正確性が高いムーブを選択

それ以降もスタートからつながりを意識した足位置とポジションを選択

三手目で指一本分ホールディング位置がズレた

気合いで押し切り最後のムーブを起こす

少し嫌なマントルを返して完登

指皮をだいぶ消耗してしまったが良い登りが出来た

カチ課題だが,

足が切れたら終わりで保持力のない僕にとってはポジションが全てだった

この一手の保持とポジションがすべて


渡渉して登攀自粛中の「蒼空 」のある岩へ

非常に残念だが岩場に存続の為には仕方のない判断か

「蒼空SD」が登りたかったが,スタンドを登っていたのがせめてもの救い

やはり怪我には気を付けたい

『アマト 2段+』にとりつく

初手が取れない

あれあれ〜と思ったが,

二手目からリップ取りまで全てできない

二手目取りに至ってはムーブが起こせない

絶望

執念深くこねくり回すと

初手取りのコツを掴む

ポジションを工夫すると二手目取りが圧倒的に楽になる

足を工夫すると安定して三手目が取れる

四手目のカチ取りはヒール時の重心が全て

リップ付近の2回の飛ばしだけは問題なかった

最後の右手寄せは確率は下がるしパワーが必要なデッドムーブを早々に捨て去り

安定性の高いムーブを構築

パーツが揃ったのでゆっくり散歩してレスト

初手が止まり二手目取りのムーブを失念して数秒間フリーズするという大失態を犯すが何とか完登できた

非常に充実した登りができた

ムーブが出来ていく楽しさを感じた

移動して『衝動SD 2段+』

結局,去年と高度が変わらず最後の核心が止まらず

午後になって曇って大分湿気ったせいにして帰路に着く

薄暗い駐車場では1人

着替えていると急に強烈な獣臭が漂ってくる

急いで支度をして

車に逃げ込む

去年も行った「藤よし」で舌鼓

道の駅の温泉でさっぱり

節約にために新潟の六日町までは下道を選択

途中の山道で10回位狸が飛び出してきた

3回位は「轢いたかも」

と思ったが急ブレーキ&ハンドルでなんとかなった

あんな動きの遅い動物がよく絶滅しないもんだ

肉が臭いらしいがそれが理由かな?


大本命にしていた翌週の三連休

山形はずっと「雨」

弾丸でも行っておいて本当に良かった

一年待って天気で登れないとか悔やんでも悔やみきれない



<登れた課題>
鵬 3段
アマト 2段+