2021年10月24日日曜日

シーズンだから仕方がない in 岩櫃山と小川山

土曜日はHeeちゃんを連れて岩櫃山へハイキング
岩櫃城址を通り
真田氏も眺めたであろう景色を堪能しながら

良い眺め

鎖やら梯子やらをモリモリ登って山頂へ

頂上直下の鎖

薄暗い静かな沢を歩く

鎖等の無い岩嶺部分は巻道を通ったのでそこまで危ないところは無かったが、崖に面したトラバースは多少神経を使った
父親の偉大さをまざまざと見せつけて家庭内での地位を取り戻す算段で最後の岩壁も臆せず突破
登頂して背負子を見るとHeeちゃんは爆睡
計画は水泡に帰したが、折角なので写真を撮るため起こしたらやたら不機嫌でぶーたれた写真しか撮れなかった
でも、
下山後に麓の案内所にあった顔ハメパネルに自分で顔を入れられて、笑顔の写真が撮れたので全員ご満悦

アプローチシューズで行ったら、
足の親指の付け根の先端側(細い所)に豆ができていたのだが、どこに擦れたのか皆目検討が付かない


日曜日の早朝
Heeちゃんの爆泣きで目が覚める
「あれれ、アラーム鳴ってない、寝過ごしたか!?」
時計を見ると4時で一安心
って娘の状態よりも先に時間が気になったなんて口が裂けても言えない
どうも鼻が詰まって目が覚めたよう
そういえば、登山道で会った爺さんが
「子供を山に連れてくと寒さからか後日しょっちゅう風邪ひいてた」って言ってたなぁ
結構厚着させたんだけどな
折角早起きできたので流れで小川山へ

石楠花エリアの
『隠し事 7級』と『変人 1級』でアップ

スラブ面が怖い

「変人」ではマット上にスマホを落としたので
スラブ面で落ちれないプレッシャーを感じながら完登

続いて『ミケ 2段』
ちゃんと右足を踏み込んで
右手が残るとリップが止まった

ホールドはポジティブなマントル

マントルの苔がビチャビチャで一瞬すべって肝を冷やしたが完登
大分昔のチッピングの影響でハードさが消えたらしい,確かにテンペルタットルと同程度で1級-初段くらいの体感

そんな折、
Heeチャンが発熱したという情報が入る
nonさんは午前中が仕事のためお婆ちゃんに見てもらっているので非常に申し訳ないが、
今更帰っても昼は過ぎるのでファンタジー岩へ
『モルボル 初段』
サクッと登れた
すると、
岩の上にいるおはるチャンと再会
いつものように車がないのに毎週岩に行けてる不思議
Nボーイがいない今、ソロでしか行ってない僕と何が違うのか⁉︎
恐らく、、、、人間性だろう
長年の疑問がスッキリ解消されたところで、
件のHeeチャンの体調等の話をすると「クライマーの鏡」的なニュアンスと解釈出来ないこともない事を言われた

ヒールをすると安定してリップが取れた

気をよくして『モルヒネ 初段』を一緒にやる
モルボルに合流したがリップ取りで落ちるし指皮が削れるので直ぐ浮気
『ゴブリン 3級』をFLしてから
下部のトラバースをやってみる
右からも左からも全く出来ず・・・
ん〜、これは欠けたに違いない
皮算用が外れに外れたのでおはるチャンに涙の別れを告げて
一番やりたかった課題、『大いなる河の流れ 2段』へ

ムーブが豊富で非常に面白い

ムーブを色々弄って
ハイキングの影響か、
硬い股関節を無理矢理開いた影響か、
寝てる隙に日頃の恨みを晴らされたか、
のどれかで尻がとても痛くなるがなんとか完登


流石に早めの帰り支度
駐車場にDeraさんの車が止まっていたのでイタズラしようとしたその刹那
夫婦で登場したので焦ってドギマギしてしまった
普段と違いDeraさんが妙に明るかったのでニヤニヤしながら暫く話してから出発

帰路の峠道で太腿内側の付け根が人生で初めて攣るという怪現象に見舞われる
ブレーキングが不安定になるが、
「ピーター・ソルベルグ」だと自己暗示をかけて何とか帰宅
Heeちゃんはそこまで体調が悪くならなかった様で一安心
だいぶ体が強くなって来たようだが、いつまで山に連れて行けるか・・・
12月は厳しいかなぁ
そう言えば、子供を背負って山を歩くと尻の下側にやたらと負荷がかかるから重力に負け始めた自覚がある人にはオススメ。











しばらく前に登ったいくつかの課題







2021年2月27日土曜日

強風と恐怖の中で in 御岳

最近、また無駄に年を重ねてしまった

逃れられない時の進行、体の軋みそしてピント機能の衰え

いつか来るであろうタイムリミットの足音が聞こえる気もする

一転、Heeちゃんにはまだまだ時間があるから僕が一日くらいいなくても大丈夫なはず

と心を鬼にして御岳へ


先ずは『私の見栄 1級』

すっぽりしっぽり完登

続いて『私の家 2段』

初手核心?

盛大にミシンを踏む

「私の見栄」のムーブを再現できずギネス級のミシンを踏むが

しっとりもっちり完登

「忘却の河」と同様に後半パートが安定すれば登れる課題だと思う


次は『ファット・ブロッカ― 初段』

早々にムーブはできたが

核心であろうリップ取りで右ヒールが外れて踝を強打して流血

先ずもってフットホールドが見えない

いい加減に引っ掛けた状態でムーブを起こすとヒールが外れて踝を強かに打つ

リップ取りまでは問題ないのだが毎回ヒールが外れそのたびに激痛

”涓滴岩を穿つ”とは言うがその前に僕の踝が割れること請け合い

トライが重なり背中と踝にダメージが蓄積しだしたので次がラストトライと心に決める

ムーブを起こす前にヒールが外れたが掛け直したら上手いことはまって

ヒールが外れなければ大丈夫
リップを捉えられた


風が強くなってきた


「私の家」に忘れたブラシを回収しに行く途中にnonさんからビデオ通話が

画面越しのHeeちゃんは可愛かったが

要約すると「どうでもいいから、もう帰って来たら」という事らしい

強風か恐怖によるものか不明だがブルブルと体が震える

これは動いて体温を上げなければとモリモリ歩いていたら「マミ岩」に着いていた

途中『いもうとや 3段』も見つけられてラッキー

まだ体温が上がらなかったので

『マミ岩 右3級』をFLして『マミ岩 右SD2級』をどうにか登っておく


まだ奥歯がガタガタなるので「忍者岩」に移動

「空を越えて」や「3G」で会った人達と再会

もうアラフォーだから絶対に大丈夫だろうと彼らがやっていた『子供返し 初段』

1トライ目で初手を捉えたがその後のムーブが良くわからず落下

で、

精神年齢が低すぎるせいでその後は返され続ける

指がどんどん痛くなるし寒さにイライラしてくる

そう短時間で人間は成長しないようなので、

趣向を変えて『クライマー返し 初段』に取りつくもナックルジャムが全く効かない

気分転換に『変形忍者返し 初段』に浮気すると一撃出来た

まぁやたら優しいグレードの課題らしい

本家の忍者返しより簡単というはなし

そんな折、

nonさんからメール

嫌な予感しかしないが御岳からの帰宅時間だけが示されていた

時計を見るとあと30分しかない

”仏の顔も三度まで”というが

どれだけ好意的に見ても仏じゃないのでデッドラインが来たと解釈

片付けや発電所の駐車場までの時間を考えると・・・

『素登り 初段』に取りつく

脱がずの3発、靴を、で完登

「空を越えて」の方々がスポットしてくれたおかげで安心してムーブが起こせた

下地が上がったおかげで恐怖核心が無くなりやたら優しくなったらしいが、

やりたかったムーブで登れたので喜びもひとしお

このクロスムーブがしたかった

荷物をまとめ脱兎のごとく駐車場へ

帰路で買った美味しいキムチを献上したので事なきを得た










2021年2月14日日曜日

かすみ目 in 裏御岳

最近スマホの画面から顔を上げると風景にピントが合うまで多少の時間を要する

これは、まさか、ろ、老眼の始まりか

そういえば、

最近Nボーイが『ミネルバ』を登ったらしい

本当に素晴らしい成果で自分のことのように嬉しい

以前一緒にミネルバを見に行ったとき

僕はその姿に感嘆以外の感情を抱かず当然登る対象として見ていなかった

しかし、Nボーイはその数年後にトライを開始しワンシーズンで完登した

ミネルバをただ見ていた僕と登る対象として見ていたNボーイとの間には

いつの間にか”大きな差”ができてしまい、

その背中は霞んで殆ど見えなくなってしまった


まぁ、前述の老眼の可能性も捨てきれないので

目に良いともっぱらの噂の大きな岩を見に裏御岳へ

そんな折、

タイミング悪く「ポール・ロビンソン」の手術記事

気勢をそがれかける

でも、長男だから目標に一意専心しなければと自分を鼓舞し、

でもでも、ヘルニアにはなりたくないとマットを3枚背負って這う這うの体で岩前へ

先客がいて結構安心

知ってたら2枚で来たのに・・・

今日も今日とてカチをマッチした後の「縦ホールド」が全く止まらない

約3mから飛び降りることをただただ繰り返す

カチの一手前のホールドに手に足ヒールをしたり、踏み方、出方と色々変えたが撫でるのみ

なんかこう勢い、覚悟が足りていない・・・

Nボーイのこともあるし、

マットが充実している今日こそ強い気持ちでいかなければ、、、

と覚悟を決めたら止まった

ビックリ

初めて止まった縦ホールド

トラバースが探り探りでアタフタしてしまったが振られにも耐えて『ミジララ』に合流

初見でこのセクションを突破できた
今日中に”次”は無かっただろう


最後は恐怖とヨレで良くわからなくなり

変な声が出てしまったし、他にも色々漏らしながらギリギリでマントル


帰りがけに『ジュリエット 1級』を登って

指がつって

岩の下で昼寝して

御岳を散策して

指がつって

擦りむいて

帰路につく


一日自然に身を置いたことで毛様体とチン小帯の動きがスムースになり、

小さくだがNボーイの背中が見えるようになった気がする


帰宅すると

Heeちゃんは先週習得した拍手ができなくなってしまっていたが、

ハイタッチができるように

10回位連続で求められたときは腰に来たが

今日一番うれしい瞬間だった




2021年1月31日日曜日

停波する前に in 裏御岳

携帯の3G回線がそろそろ停波するらしい

その前に『3G 三段‐』を登ってしまいたいと思い裏御岳へ

初めてのエリアなのでキョロキョロしながら林道を歩く

先ずは「座布団岩」を発見

ほどなくして、アップで登ろうと考えていた「護岸岩」に到着

マントルが悪いという噂で後ろに川と岩があるのは今一

先ずは『眼鏡 初段』

今年は効率的に登りたいのでバラせるところはバラしていく

核心と思われる一手が全然できない

左手がカチ、右手でサイドを持つが右手がどうも効いてこない

左足が右足に比べて10cm位長い気がするせいでどうもおさまりが悪い

暫くやるも無理なのでサイドホールドを諦めて色々こねくりまわすと、

右手で持てるカチを見つけ何とか核心の一手が出るようになる

で、スタートからその姿勢に入るまでのムーブにまたてこずったが

何とか完登

この一手が気持ちい

マントルは大したことなかった

個人的にはちょうど初段って感じ

で、

下りてきて『ジョニージェニージャニー」(通称JJJ)初段』のアンダーピンチを触る

思った以上にポジティブなのでマットを移動して即トライ

完登

この一手が核心か

『眼鏡』が初段なら『JJJ』は2級くらい

後から知ったが『眼鏡』のサイドはガバ→カチ→フラットとホールドが欠けたらしい

なら当初は同じくらいの難易度だったのかも


移動して

「おむすび岩」の『ミジララテスタ 初段』へ

到着すると人がいてお互いにびっくり

僕は岩のでかさにも二度ビックリ

静岡の彼にムーブを聞きながらトライするが怖くて体が縮こまってしまう

自分なりのムーブを織り込みながら意を決して登ると下部の核心を越えて上部のガバ地帯へ

が、

手がパンプしそうになり我に返ってしまうと途端に体が恐怖に支配されてしまった

仕切りなおして

次トライでムーブがつながり完登

マントルで手が悴み恐怖だったが易しかったので助かった

この一手が苦手なムーブなのもあり結構怖い


続いて目標の『3G 三段-』

まだ13時前なのに思った以上に体が疲れている

そんな折、静岡の彼も気持ちの入った登りで完登

暫くマットを借りるが移動するようなのでとりあえず打ち止め

十分なマットがないと怖くてできない

てか有っても出来ない


足が攣りながらも「座布団岩」へ

『飛雄馬 2段』をやろうとすると

キメラの足先に穴が開いていてこの日一番のショックを受ける

消耗はしていたがまだ開かないと踏んでいたのに・・・

プラスして最近違和感を感じていた右手人差し指の付け根が結構痛い

カチ持ちすると痛みが出るのでどっかのカチで痛めたらしい

意気消沈

川沿いというより川の上なので風が通って寒い

もう登る気力も体力も実力も無くて

スマホをいじって終了

僕のスマホは4Gを受信しているので『3G』なら登れるはずと根拠のない楽観視をして帰宅の途へ






2021年1月3日日曜日

アミノ酸代謝 in 御岳

新年そうそうHeeちゃんが車で吐いてしまったが

体調不良ではなさそうだしどうしても行かないといけなので涙をのんで御岳へ

御岳につくと車が少ない

先日敗退したアミノエリアの『トリプトファン 2段』には誰もいない

今日は人の少ない岩を選んで登るつもりだったので良かった

ただ寒すぎる・・・

日が当たらないとここまで寒いのか、

ということで頑張って触るが僕の核心であるクロス右手取りでポロポロ落ちる

何回かやるも変わらず

鹿や小鳥が応援に来てくれたがビビっただけで登れず

そんな中、

パットひらめき右足をソリューションからキメラに変えたらクロスが安定

初登者は棚マッチで終わっていたが、

上部が掃除されているしムーブも作ってあったのでマントルへ

岩から顔を出すと太陽拳をまともに受けてホールドがほとんど見えなかったが心眼が使えるので何とかなった

ここからの一連のムーブがカッコいい

これは嬉しい完登だった


ということで登りたいアミノエリアの課題は代謝できたので

Nボーイの感想が「う~ん」だった『金子君 初段』をやりに「田中くんの岩」へ

何だか人がいっぱい居る気がする

トリプトファン代謝産物であるキヌレン酸濃度の急上昇による幻覚や幻聴のようだ

幻覚のムーブを参考に1stトライ

上部アンダーを取る前にスリップ

上部をばらそうとしてできなかったが2トライ目へ

下部のムーブを変えたらぐちゃぐちゃになったがごり押しで完登

リップはガバなので安心

Nボーイと同じ感想を抱きながら人が少ない岩を探す

幻覚、幻聴には心の洗濯が必要だと悟り『人間発電所 初段』へ

恐らく幻覚の一種だと思うが

ずっと前に敗退した記憶があるようなないような

中々面白かった

直ぐに登れたのできっと記憶違いだろう

岩の上に立つと対岸から「ILLの伝道者」と聞こえてきたので

取り合えず対岸に渡り『魅惑のまるこんにゃく』を見に行く

が、

幻覚では無く人がいっぱいいたので回避

歩いているとカッコいい岩を発見

『御岳人形』というそうだ

これは今度やってみたい

だらだら歩いて「ブッダの旦那」と呟く

「かましてやんな」と聞こえてきた方へ進む

「溶けたソフトクリーム岩」に到着

折角なので『水際カンテ 2段』

これまたずっと前に触って足が上がらず5秒で諦めた記憶がある

下地が上がったようで今日は足が上がって登れた

ラインが違うのか足上げが核心か

マットを敷いているときに後から来た人がやたら積極的にやるので

その無分別さにイライラしたけど大分Chillされていたので我慢できた

そのまま裏の『豚の顎 初段』

簡単だと有名だが初手が取れない

何回やっても無理だったが一緒にやっていた方から左足を開くといいですよと教えてもらったら出来た

初手さえ取れれば

教えてもらえなかったら敗退していたと思う

対岸にやってみたかった『私の家 2段』を見つけたので満足して帰宅