2025年6月1日日曜日

お初のエリア in 瑞牆-コッシーランド

が多くてGWから1ヶ月ほど岩に触れられていない

なんか岩というものを忘れかけている自分がいて,

「2025の前半シーズンは終了」

とnonさんに宣言

が,

F村くんから日曜日に瑞牆のお誘いが

これは前半シーズンなのか後半シーズンなのか,

まだ「石ころ登り」はしないで良いかな

とどうでも良い事で悩む

前日は雨

瑞牆まで行って登れなかったら・・・

かなり不安

1人だったら絶対行かなかったが,

探せば何かしら登れるでしょう

そんなゆるい気持ちで気になってたコッシーランド

現地でトポを見てから気がついたのだが,

気になっていたのはもっと下流のエリアだった・・・



コッシーランドの「上流域エリア」に降り立つと大分しっとり

コケが瑞々しくて美しい

先ずはアップでエリア入り口の『ピリカノカ 4級』

登るには美しさは全くプラスに成らずで,

滑る岩に苦労しながら数トライで完登

4級の範囲ではあるが結構痺れた

濡れた岩から降りるのも怖いし靴も泥で汚れる

最悪

次はちょっと上流の『Dancing in the dark 1級』

クラック課題だがクラック脇のポケットやカチを繋いで上部に行けちゃう

これで良いのかと悩むが,

濡れたクラックで体をかえせずに敗退

ライン取りにクライマーとしての矜持を求められそう

しょんぼりして隣の『先の見えない階段 4級』

スタートから強度高いし,連続する三角ホールドが滑る

意を決して右のリップ(カンテ)へデット

完登したがトポのラインより右にズレているような・・・

帰宅後にYouTubeで確認したら左のカンテを押さえて登っているよう

岩がびしょびしょでホールドに気が付かなかった

この日登った課題の中で一番苦労した

2-3級くらいに感じた

やっぱ濡れ岩から降りるの怖いし靴が泥で汚れる

最悪


「中流エリア」へと移動

アイコン的なハイボールがとにかくカッコイイ

畏怖を感じる

『自由への賛歌 4級』の上部が濡れているように見える

登りたかったが落ちたら九分九厘タダでは済まない

実際,落ちる確率は5%も無いだろうけど・・・

「5%で大怪我するのは結構高確率だな」と踵を返す

『黄金 初段』も湿気ってそう

ということで,

後ろ髪を引かれながらも渡渉して右岸の岩へ


『闇射抜くひかり 2級』は岩もラインも良い

岩の状態も良くなってきた

中間部の一手でヒールが掛けられそうだが掻き込みで上部のカチを左手で,,,

取り損ねる

固めて出さないと止まらなそう

その次のリップ手前のホールドはガバカチっぽい

ということで,

膝も痛いので中間部から飛ばすことに

飛ばしムーブ

ムーンボードっぽい動きになって完登

ダイナミックでとても面白かった

体感も2級

外国人が渡渉したそうだったので僕らが渡った場所を教える

濡れた岩に滑って1人水没

気まずくなったので逃げる様に裏の『悪の煌めきSD 初段』

新しい瑞牆トポでは「SDは地面に座ってでる」となっている

座るとスタートが結構高い

しかも,スタート右手の下にある顕著なフットホールドは届かない

こねくり回して座っても使える足を発見

この足だと初手取り後にスタート下に足を掛ける余裕がない

その結果,

左手でカチからのガバ取りはキャンパになった

マントルが存外悪くて一度降りる

マントルが悪い

ムーブを確認して完登

体感は1級

この岩も岩から降りるの怖いし泥で靴が汚れた

最悪

帰宅後にyoutubeで他人のスタートをチェック

SDしている人はほとんどいなかった・・・

すぐ脇の『水つ霊 5級』をフラッシュして

少し上流へ戻る


トポの写真で興味が湧いた『モーニンググローリー 3級』

さっき渡渉したところにあった

どうやら節穴の目には映らなかったよう

しっかりオブザベしたらまさかのオンサイト

簡単といえ高いスラブの一撃は嬉しい

チョット遠いリップ取り

が,

GoProの不具合で動画を撮るのに計3回登るハメに

高さはあるがスラブとしては4-5級くらい

すぐ脇にある『星月夜 1級』

ムーブが良くわからなったがF村くんとセッション

下部のムーブが出来て上部へ

よく分からんムーブができた

湿気った岩が信用できず足に負荷がかけられず,

しばらくモジモジしていたがガバ足を見つけて完登

この足は使わないほうが良かったかもだが,

体感は2級くらい

地面もだいぶ乾いてきて靴に泥が付かなくなった


再度渡渉して左岸に戻る

『黄金』を見ると乾いている

しっかりオブザベしてムーブを構築

キャンパスタートから一連のシーケンスが滞りなくつながり

初手は恐らくキャンパ

これまたオンサイトできた

これは嬉しい

ただグレード的には1級だと思う

そのあとは裏の二段を触るが足が上がらず・・・

2人で疲れたねという事になりカラファテへ

なんだかんだ一日中登れたし

条件も良くなったので楽しめた

F村くんには感謝だな

成果に関しては全然満足できなかったけど



夕飯で食べたカレーが全然おいしくなかった

かなりひどい・・・

インド人もビックリ

ボンカレーの方がマシだと思う

あ,ネパール料理だったからインド人は関係ないや

二度と行かないことを心に誓い

帰宅



<登れた課題>

ピリカノカ:4級

先の見えない階段:4級

闇射抜くひかり:2級

悪の煌めきSD:初段

水つ霊:5級 FL

モーニンググローリー:3級 OS

星月夜:1級

黄金:初段 OS


2025年5月18日日曜日

雑感-葛藤

2024-2025シーズンは例年よりも岩に行けた回数が多かった

多くの新しいエリアを訪問したことも相まって

登れた課題数から見ると非常に満足できた

新しいエリアに行ったとしても初段,優しめの2段なら1日で登れるようになったことが大きい

勿論,岩の状態が万全であろう日を狙って訪問しているのもあるが・・・


ふとこのシーズンに自分が登れた課題を思い返してみる

印象深い課題は有っただろうか

登れた瞬間はどの課題も嬉しかった

数日,一週間後でも喜びの感情はある

だが,ひと月ほど経過すると全くと言って良いほど感情が昂ぶらない

下手したら何をいつ登ったのか忘れている


登りに行く時は

「確実に登れるであろうもの」

「登りたいもの」

「登れたら嬉しいもの」

に分けて課題を選定し,

何かしらの成果を持ち帰れるようにしている

登れた「本数」も大事なファクターのひとつだ

「時間を割いてお金をかけたが,岩に触れれば満足」

と思えるほどクライミングに傾倒できていない

費用対効果を求めている

それが思い入れのある課題が殆どないという現状に繋がっているのかもしれない

入念な下調べとある程度織り込み済みの成果

これらを持って,満を持して出発する

その甲斐あって(と言って良いのか分からないが)

成果はでる

この思考は現地で岩に触ってからも発揮される

色々触って,厳しそうな場合は深追いせずに止めて登れそうな次のターゲットに移る

成果が欲しいから・・・

そして,優しいものから触っていく

成果が欲しいから・・・

その結果,ギリギリであろう課題にとりつく頃にはヘロヘロになっているなんてことも多々ある


「やりたい課題を優先して触れば良い」

という考えは常に頭の片隅にある

しかし,それで成果が出ないと

「折角行ったのに何も登れなかった」

という負の感情に支配されてしまう

面倒臭い奴なのだ

そのカルマは高難易度を触りたいと思った時に身体がついていかないという未来に繋がるかもしれない

否応なく歳をとり,フィジカルは落ちている

実感がある

近いうちに訪れる後悔は想像に難くない

しかしながら,

今のところ

“X段が登りたい”

とか

“どうしてもあの課題が登りたい”

という考えよりかは

“色んな課題を沢山登りたい”

“あわよくば高難易度も登れればハッピー”

という想いが強い

得られる成果と相反して,

ギリギリの絞り出したクライミングで登れたという体験は得難くなる

年齢の事を考えると転換点は近い

今のスタイルとこの葛藤の終点は目の前にあるのかもしれない


2025年5月3日土曜日

不甲斐ない旅 in 稚児舞台&山寺

最近になり,体のバランスがおかしくなったのかイメージ通りに登れない

ジムでも今一な感じだ

秋から登り続けた疲れが体に蓄積してきているのかもしれない

体幹での姿勢制御と足からの連動が悪い気がする

年末の捻挫からストレッチをお休みしているのも問題かも

もう少しでシーズンアウトするから粘ってみるか・・・



GWはnonさんの仕事の関係で後半だけ登りに行けそう

東北(稚児舞台,霊山,大倉,山寺)

または

岐阜(恵那,瓢,白川)

を計画

後半に入ると雨が多い予報で,

最悪なことに出発前日は大雨

恵那や瓢は行ったことないので乾き具合がわからない

河原は増水するかもしれないし・・・

大倉は諦めて霊山は最終日に淡い期待を持ちつつの東北へ


どうせ乾いていないだろうからと遅めに出発

稚児舞台の『闇上がり 初段』を探す

首尾よく見つけられた上に乾いていた

しかも日陰

これは大きい

色々とムーブをこねくり回し初手マッチで完登

下地が良かったので石ころ登り

当初は左手カチホールドのランジでリップ止めを試みたが

足が切れると振られが止められない

マッチムーブで完登したあとも結構粘ったのだが指皮だけが消耗していく

ということで諦めて「餓鬼道」があるエリアを探す

崖の降り口が分からず大分時間がかかったが発見

『キール 2段』と『極一 2段』に取り付く

直射日光がガンガン当たりとても暑い

熱中症にならないように日陰に逃げつつムーブを作る

結果,どちらも何もさせて貰えずに敗退

清々しいほどにムーブを起こせなかった

気温が大分高いうえに岩に日が当たっていたとはいえ,ここまで何もできないとは・・・

と心をへし折られる


遅い昼飯で昔からの友達が2年ほど前に二本松で開いたラーメン屋『せいじゅ』へ

何回か来ようと思っていたがタイミングが合わずでやっと訪問できた

白河ラーメンらしい

友達補正とかなしで美味しかった

少し不揃いな手打ち麺が良い

話を聞くと製麺機なら1時間の量を5時間かけて麺打ちしているそうだ

大変だと言っていたがとてもおいしい麺だと思う

しかも化学調味料も使っていないそう

「あの旨みを出すのは大変でしょ」と聞いたらかなりの量の鶏ガラを使っているらしい

まだラーメン自体も探り探りらしいが繁盛して欲しい

作るのが難しい内腿のチャーシューが美味しかった

お腹も膨れたので下道で山寺へ

このトリップの裏目的も果たせた


道の駅で車中泊

夜中小雨が降っていたが岩は問題無かった

先ずは前回敗退した『蜻蛉切 2段』へ

岩に着くと以前「青葉」と「玉川」であった岩手のクライマーに遭遇

セッションする

色々思い出しつつ何回も飛ぶ

結果ランジが止まらずで指皮を消費しただけ

車で移動して『ピッキング中央 1級』と『仙道 2段』へ

「ピッキング中央」はFlashできず・・・

足がお留守で振られてしまった

「仙道」は見た目簡単そうだがポジションに入るのに苦労した

ムーブができたので繋げトライ

ヨレてどうしても取れない一手がある

ムーブ強度はそこまでではないなのだが・・・

序盤の嫌な足切れムーブを変更したい

イライラしながら岩を眺めていると良さそうなフットホールドを発見

強度の低いムーブが出来た

試しにつなげるとそのまま完登

気付くのが遅すぎる

「起こせるムーブ」と「登れるムーブ」は違う

最近さんざん意識していたハズなのに

肩に力が入りすぎて動きが硬い

ルーフ内からスタートする4段のオリジナルパートが全然バラせない

意気消沈して同じ岩にある無名の3段を触るが,こちらもムーブがバラせず

指の圧痛が酷く霊山も諦めることにした

宇都宮インターまで下道


今回の東北トリップは良いとこなし

こんな不甲斐ない結果になるとは・・・

これが今の実力なのだが,

登れると思って取り付いてムーブの最適化に拘りきれず無駄なトライで消耗なんて悪手も甚だしい

また,シーズン中好調を維持し続けることは難しいと理解できた

能動的にコンディションの波を作っていこうと思う

右足のねん挫と骨挫傷(多分)が完治しない

のどに刺さった魚の骨みたいで気持ち悪い


2025年4月27日日曜日

こんな僻地で in 笹郷 & 椚平

モチベーションが上がってこない

“岩を登りたくない”わけではないのだが・・・

どうやら「早起きして長距離を運転」に腰が上がらないよう

“ここに行くぞ”と計画してあれば問題ない

特段登りたい課題がないのも相まって,

前日までに行き先が決まらず気持ちが入らない

小川山や瑞牆も“面倒臭い”が先行してしまう

ということで,

前夜になってときがわ町の笹郷と椚平へ行くことに

首尾よくことが運べば両方のエリアに行きたい

金曜日の夜はひーちゃんと2人

スパイスカレーを作る

土曜日は家族でダラダラして夕方からgoogle mapで気になっていた岩を見に家族でドライブ

ん〜,下地悪過ぎでボルダーでは登れなさそう

帰りにnonさんが気になっていた藤岡の蕎麦屋へ

雰囲気は良いがそこまで美味しくなかった

土曜日は成果なし



日曜日は少し寝坊してしまい,途中まで高速

笹郷の駐車場に着くとダウンロードしていたトポが見当たらない・・・

それっぽいところを歩くが岩は見つからず・・・

電波の入る所まで戻って再度ダウンロード

岩に着くと9時を回っていた

先ずは『CrabFace 2段』

確かに岩がカニの裏側に見えなくもない

思った以上に下地が悪く,

これであのムーブは嫌だなという印象

先ず,初手がしんどい

手前の棚で飛ばしてガバ取り

次は左手を出す際の足位置に難儀

下にある岩を避けるムーブが出来ると何とかなった

カニ顔の左面に掛けるトーの位置を探る

場所がわかるとリップ手前のガバが捉えられた

足の甲が痛くてテーピングを施す

リップ取りの一手が怖くて出せなかったが,

これまた足位置とトーを掛ける向きが決まると問題無くなった

各駅停車でムーブを作る

徐々に体が動いてくる

マントルのムーブも解決

ムーブがカッコいい

パーツが揃うと登れた

最初はムーブ強度が高いと感じたが,

しっかり足に負荷を逃すと初段から初二段くらい


続いて『トラバース課題 初段〜初二段』

初手のガバのマッチで足元の岩を避けるのが辛い

手前の棚を右手で取ってガバを左手で取るムーブで解決

その先の手順も徐々に決まるが,繋げて来るとリップ部分のトラバースで落ちる

足の掻き込みを意識すると登れた

後ろの岩が気になる一手

体感は「CrabFace」と同程度

11時なので片付けをして椚平ボルダーへ行くことに



ここまでは皮算用通りだ

通行止めだった林道が開通し,エリアまで車で行けるという情報があって気になっていた

こういう時にブログを書いてくれている方が居ると非常に助かる

途中でトポをダウンロードして場所を確認

「水道管エリア」に着くと車が二台

岩を探していると声が聞こえたのでそちらに向かう

思った通り以前青葉でお会いした“栃木の素敵なクライマーの方々”だった

「こんなところで〜」

「辺鄙な所でよく会いますね〜」

何て挨拶を交わす

皆さん『椚SD 初段』を登った直後だったよう

壊れた水道管から水が流れ落ちており興醒めだが

マットの位置やカメラのアングル等を教えてもらう

「また後で」と挨拶して暫しの別れ

になるだろうか,,

直射日光が当たり非常に眩しい

良くオブザベをすると

ホールドが基本ガバだったのでFlashできた

距離出しが心地よい

体感はちょうど1級

マットが飛沫でびしょ濡れになる前に移動できて良かった


片付けをして『荒馬 2段』に合流

思った以上に被っている

スタートはスローパーというよりファットピンチ

右ヒールを掛けると尻がつかないし

尻を着けるとヒールに負荷がかけられない

スタートにモヤモヤする

左の方にフックすると尻もつくし初手が取れた

2手目取りのコツが掴めると上部へ

マントルで数回落ちる

下地が気になって大きな動きができない

バラして良いムーブが出来るとスタートから繋がり登れた

最後のガバ取り

初手以外厳しいムーブが無いので,

初段より難しいが2段あるかは微妙なところ

マットが多くて助かった

セッションも楽しかったし

しかし,

これだけ短期間に何度もマイナーエリアで会うなんて・・・

なにかがおかしい

きっと無意識なストーカーなんだろう

僕が


ということで,

自分の本性が判りスッキリしたので

移動して『ペトリコール 2段』を探す

岩が汚かったので少し掃除

スタートの強度が半端ない

初手を取り損ねる度に指皮が切れる

テーピングをグルグル巻にして,

体勢やスタートの足位置を微調整

数回に一回スタートが止まる

一度だけ2手目が出せたが止まらず

如何せん一手目の確率が悪すぎる

そもそもスタートで右足をセットするだけで一杯一杯

要は左足がキチンと踏めていないのだろう

右足,左足とソリューションからキメラへと変えると,

急に負荷が半分くらいになり初手取りの確率が急上昇

さらに2手目取りの足位置を検討すると,

ムーブが繋がりリップを止められた

意外と悪いリップ

で,左手を取り損ねて落下

左手の位置を確定させてリップを掃除すると登れた

短いが良い課題だ

靴に登らせてもらった感が満載だが,

こういう”短シイ課題”が登れたのは嬉しい

体感は2段だが,

最初からキメラならもっと簡単に感じたかも

あと,一手ものなのでアンダーが強い人には簡単に感じるはず


片付けるとまだまだ明るいのにもう16時半

日が伸びており気が付かなかったが思った以上に時間が経っている

靴の選択ミスで1時間くらい無駄にした

下流の課題が気になる

が,

「どうですか?」

となんて返信するのが正解かわからないメッセージがnonさんから入っていた

電波状態が悪く,返信できない

立場を弁えているので素直に帰宅の途に

まだ気になる課題がいくつかあるので頃合いを見て再訪したい


2025年4月20日日曜日

染み出し in 宇那ルーフ

暑い

まだ4月だというのに気温が高すぎる

土曜日は30℃近くの猛暑の中タイヤ交換と洗車

本当は朝イチで気になっていた饅頭を買いに行きたかったのだが起きられず

日曜日はどこで登るか思案する

最近指皮の脱皮時期になったので小川山や瑞牆は無理そう

そもそもまだ展葉にも早いだろうから,

この暑さの日向では確実に熱中症になる

ということで,

最近の雨による影響が心配だが日陰でルーフの宇那に再上陸

ことがうまく運べば「太田部ボルダー」への転戦もありだ



朝,起きられず出鼻を砕かれる

ゆっくり朝食を食べる

Heeちゃんは習い事でのイースターのエッグハントだそう

卵が見つけられるか数日前から不安がっていた

「お父さんにも最近不安なことがあるんだよ」と共感しておいた

僕の不安,

岩へのモチベーションが低下気味

反比例して体重は増加気味ということだ

気を引き締めないと・・・


11時ごろに岩に着くと車が一台

3日目にして初めて人に会った

課題は違うが3人とセッション

今日の目標である『如春尼 3段+』のラインを確認すると,,

壁は染み出しでビチャビチャ

一方で,ホールドは湿気っている程度

ただ,すごく鋭利

黒曜石だったら指がなくなっているくらい

ルーフから出る2手が厳しい

それとなくのムーブが出来た

だが,繋げると無理

足位置を微調整する

繋げで核心2手目の“最後のガバ取り”まで繋がった

しかし,何度トライしてもガバが取れない

単発だと出来るのだが・・・

更に足を最適化し,シューズを変える

ムーブの精度は上がったがやはり止まらない

振られて落ちてしまう

そうこうしていると3人組は帰って行った


もう一度核心の2手を考える

足の置き方と体の向きに閃きが

試すとかなり精度が上がることが判明

ガバ取りの際に右手が外れにくくなる

繋げトライ

勇足でルーフ内の足順を失念し再度検討するという無駄な時間を費やしてしまったが

肘が上がりまくりでガバ取りへ

ガバが止まった

その先は全く問題ないムーブなのだが,

確実に指皮が裂けた感覚があり

もう落ちられないという考えからかなり慎重にムーブを起こして完登

何とか1日で登れた

案の定薬指と小指から出血

次はなかっただろう

「五月姫」より単体のムーブ強度は高いがトータル強度は低いか

ということで同程度(2段後半から3段)といった感じ


「太田部ボルダー」には行けなかったが詰めが甘かったので仕方ない

今日の出会いは中々良かった

年齢は僕よりちょっと上の3人で雰囲気も良かった

岩場の情報も交換できて実りが多かった


2025年4月5日土曜日

完全版 in 有笠

先日完登した「むささび」の完全版を登りに有笠へ

先ずは,下部のムーブを作る

スタンドのスタートまでは直ぐに出来た

強度はそれほどではないが,

繋げるとスタンドのスタートからリップまでの数手で少しづつホールド感が狂う

当然ポジションも狂う

その結果,

一本指ポケットが不安定になり右手出しで良いポジションに入れない

で,“ままよ”っと手を出したら上部から落下

マット外に落ちたが落ち葉のクッションで事なきを得た

あと,瞬間的に引き抜けたので中指は手にくっついていた

次のトライでも少しずつホールド感がズレていったが何とか完登

スタンドと足位置が少しずつ変わる

結構ギリギリだった

岩の上でパンプしていることに気づいた

体が緊張していたのもある

太郎君の体感は「3段+以上」とのこと

僕は中間部のランジもしていないし,上部の飛ばしムーブもしていない

プラスして指の太さが影響しそう

ということで,

僕の体感は2段以上はありそうだが3段あるか微妙なところ

とはいえ,

「衝動 2段+」や「3G 3段-」より難しい気もする

が,変な補正が入ってるかも・・・

まぁ,よく分からないというのが正直な感想

スタンドが素晴らしすぎたので,SDではそこまで感情の盛り上がりはなかった


続いて『プレデター 初二段』

スタートは両足で踏み切っていたが,右足だけにしたら負荷がだいぶ減った

ホールドがガビガビで結構痛かったが,ちゃんと持つと逆にダメージが少なく完登できた

距離出しを求められる結構面白い課題だった

兎に角岩がガビガビ

左上したが,直上は良くわからない

2手目の後にヒールをかけてみたが膝の靭帯が切れそうという感覚だけだったので止めた

単体のムーブ強度は「むささび」より高い気がする

強度は高いがどうにかなっちゃう「プレデター」

しっかりポジションに入って正確にムーブを起こさないといけない「むささび」

総合的に考えると「むささびSD」はワングレード以上“難しい”気がする

対照的な課題があり非常に面白い岩だった

結構被っている



2025年3月30日日曜日

グレードなんて関係ない in 有笠

前日まで雨

しかも関東以北は軒並みダメそう

岐阜方面は時間がないため行けない

少しでも条件がようさそうな場所を考える

頭の片隅に引っかかっていた課題をやりに有笠へ

その時は左膝の外側側副靭帯を結構酷く痛めており左足で着地が出来ない状態だった

ランジが出来ずド敗退していた『むささび 初段?』

今なら行けるはずと岩へ

その前にNonさんが仕事なのでHeeちゃんを義祖母に預ける


いつ見ても大きい

下部は被っているため濡れていないが上部は湿気っていそう

上に回ると岩の状態云々前にホールドが苔に覆われている

ロープを垂らして掃除

永らく触られていない様でほぼ全てのホールドを苔や落ち葉,土の中から掘り出す

かなり濡れていたが日当たりが良いので午後には乾いた

乾くまでは下部のムーブを思い出しながら作る

怖くてランジが出来ない・・・

左膝内側の怪我に若干の不安があってということもあるが,

全く成長していない事にショックを受ける

色々とこねくり回していると良いムーブができた

問題の上部へ

ホールドは掃除してあるし「太郎君」のYouTubeで一本指ポケットを使う事も知っている

ただこの高さであのデッドムーブは無理

ポケットに捩じ込んだ指が非常に抜けづらいのでクライムダウン以外で落ちれない

「落下」 イコール 「指残置」だ

色々とこねくり回していると

掃除はしたけど使えないだろうと思っていたホールドを使ったムーブに気がつく

左手の指がかなり抜けづらい

構築したムーブで完登できた

ポケットの保持感が今一だったので降りようと逡巡したが右手を出してよかった

最後のガバどりでは久しぶりに声が出た

素晴らしい課題だ

グレードは初段?だがそんな尺度を忘れさせる群馬を代表する課題だ

今度は完全版のSDに挑戦かな

一応体感グレードは初段から2段といったところ

あの高さでムーブを起こせるかがどうしても体感に含まれてしまう

八千穂の「覚醒」や荒船湖の「斬」より難しく感じた