2025年3月30日日曜日

グレードなんて関係ない in 有笠

前日まで雨

しかも関東以北は軒並みダメそう

岐阜方面は時間がないため行けない

少しでも条件がようさそうな場所を考える

頭の片隅に引っかかっていた課題をやりに有笠へ

その時は左膝の外側側副靭帯を結構酷く痛めており左足で着地が出来ない状態だった

ランジが出来ずド敗退していた『むささび 初段?』

今なら行けるはずと岩へ

その前にNonさんが仕事なのでHeeちゃんを義祖母に預ける


いつ見ても大きい

下部は被っているため濡れていないが上部は湿気っていそう

上に回ると岩の状態云々前にホールドが苔に覆われている

ロープを垂らして掃除

永らく触られていない様でほぼ全てのホールドを苔や落ち葉,土の中から掘り出す

かなり濡れていたが日当たりが良いので午後には乾いた

乾くまでは下部のムーブを思い出しながら作る

怖くてランジが出来ない・・・

左膝内側の怪我に若干の不安があってということもあるが,

全く成長していない事にショックを受ける

色々とこねくり回していると良いムーブができた

問題の上部へ

ホールドは掃除してあるし「太郎君」のYouTubeで一本指ポケットを使う事も知っている

ただこの高さであのデッドムーブは無理

ポケットに捩じ込んだ指が非常に抜けづらいのでクライムダウン以外で落ちれない

「落下」 イコール 「指残置」だ

色々とこねくり回していると

掃除はしたけど使えないだろうと思っていたホールドを使ったムーブに気がつく

左手の指がかなり抜けづらい

構築したムーブで完登できた

ポケットの保持感が今一だったので降りようと逡巡したが右手を出してよかった

最後のガバどりでは久しぶりに声が出た

素晴らしい課題だ

グレードは初段?だがそんな尺度を忘れさせる群馬を代表する課題だ

今度は完全版のSDに挑戦かな

一応体感グレードは初段から2段といったところ

あの高さでムーブを起こせるかがどうしても体感に含まれてしまう

八千穂の「覚醒」や荒船湖の「斬」より難しく感じた


2025年3月23日日曜日

心地よいが日向は酷暑 in 馬瀬

チョット気になっていたボルダーエリアへの遠征計画を立案

しかし“安宿”が全く取れず出鼻を挫かれる

暫くしてない車中泊一択か・・・

メインを一枚外に出してラゲッジの荷物を左側に移動

次に右側の三列目シートを出して

最後に2列目と共にフラットに

この作業が非常に面倒

朝はこの逆が必須

その割にそこまで快適じゃないし

ということでどうしたものかと思案

試しに後部座席のチャイルドシートを外してみる

フラットにすると意外と快適かも

足は伸ばせないので仰向けは厳しいが横になればいけそう

ということでイザ「馬瀬」へ


峠越えの区間以外は下道を選択し,高速代は片道790円

一人で遊びに行っている負目からなるべくお金は使いたくない

5時間半ほどで到着

エリアは開放的で素晴らしい

右岸は日当たりが良すぎるが,全ての課題で日が陰る時間帯がある

一方の左岸は木陰が多い

余り滞在していないが湿気さえ無ければ多少暑くても快適だと思う

しかも両岸で岩質や課題の傾向が違う

右岸はザ・河原のボルダーだが左岸はカチなどが多く、恵那の岩質に似ているらしい


今回のメインは『空中戦 3段』

何とか登り切りたい所存

スタートから負荷が高い

慣れてきても,次のスローパーへの右手寄せとランジが出来ない

ムーブをこねくり回すと右手は安定して止まる様になる

しかし,いくらやってもランジが止まらない

発射体勢
その内飛び先が太陽に被り

スローパーに日が当たり滑り出す

そして暑い

一時他の課題に避難して夕方に頑張ったらランジが止まって登れた

単純なムーブの連続に見えるが,僕には小さなコツが散りばめられた素晴らしい課題だった

1日で登りきれたのは結構うれしい

同じ岩の『対空戦 2段』は2手目がモテるホールドなので直ぐに登れた

右手が良いので距離を出しやすい

登れるとどちらも半〜ワングレードほど優しめに感じる


少し下流にある大きな岩では

『けやき坂 初段』『水月 初段』『アミダクジ 2段』をトライ

「けやき坂」はおそらく一日中日陰

一番暑い時間帯に登った

ムーンボードみたいな課題で結構好み

下地がスパイシーなのがまた良い

核心は下部

下部はホールドが良いが強度が高く,

上部はホールドが意外と丸っとしていて最後まで緊張感を楽しめる

体感は丁度初段

「水月」はランディングがほぼ川

ランジの止め先を色々と検討していたら

中指をぶつけて爪の間から出血

以降カチれなくなる

上部のムーブも結構面白い

飛び出しづらいランジが止まったトライで完登

一手ものだが結構面白かった

小川山の「シャーク」より難しいと感じたので丁度初段か

「アミダクジ」もランジ課題

飛び先が良いホールドなので

足位置が決まると直ぐに登れた

水月と同じ様なムーブの上部

コツモノなのか体感は初段位


左岸でも結構触った

先ずは『申し子 初二段』

核心の右手カチが全く持てない

頑張るがド敗退

『ごぼう抜き 初段』でお茶を濁す

申し子との差が激しい

こっちはだいぶマイルドでかなり優しめ

『バラライカ 2段』もランジ課題

かなり頑張るが全然止まらない

微調整をしながら惜しいトライを繰り返す

のつもりが,

撮っていた動画を見ると体勢的に全く惜しくないことが判明

これじゃ一生止まらないと敗退

同じスタートの『海馬 初段』と『曖昧な記憶 初段』も触るが

どちらも一手目を取るとピンピンで動けない

爪事件の中指が痛くて持てないしと尤もらしい理由をつけてド敗退

ん〜厳しい

今思うと別のムーブもあったかも・・・

消化不良で馬瀬 <初上陸> は終わり

とても良いエリアだったので再訪したい

今度は「三次元」を目標に



下呂で白鷺乃湯に入り,夕飯を食べた後に「馬瀬の道の駅」で寝るムーブは中々良かった

読書も捗るし

帰りは道の駅近くの温泉に入ってからノンストップの5時間で帰宅

日帰りだと厳しいが,

泊まれば結構行きやすいかも


2025年3月15日土曜日

石ころ登り in 赤城

ジムの好青年が転勤という事で最後に皆で赤城へ

彼の圧倒的な登りにはいつも驚かされる

もう少し身近で見ていたかったが,

隣の県にいるので岩で会うでしょう


取り合えずアップのつもりで

『流水面 2級』のある岩を触ったが結局ずっとこの岩にいた

先ずは「流水面」

なんの情報もないのでボルダーでは中々貴重なオンサイトトライ

マットなし岩の上からのホールド確認なしの石ころ登り

というか,岩の上からホールド確認したらオンサイトにならないか⁉

入念なオブザベ通り

想定していたムーブがつながり一撃出来た

高さもあり非常に充実した課題だった


次は『スワロー赤城 2級』

最終的に恐らく初登ということになり命名したのだが,

触ったときは草野さんが登ったラインだと思っていた

先に触っていたF村君とT沢さんに混ぜてもらう

石の上からスタートしたがFlashできた

地面からスタートしてもグレードは変わらないと思う

次のガバ取りが核心か

次はこの岩の真ん中を直登する『だるま弁当』

草野さん初登課題

これまた何も考えずに石の上からスタートしてしまったが上部は初見で突破できて完登

なかなか良いad libitumな登りが出来て大満足

多分1級くらい

危なっかしい動きなのでスポッターが多い

課題も非常に面白い

後日談で草野さんも石の上からスタートしたらしい

それがちょっとしたこだわりらしい

左に逃げず,右カンテを使わないライン取りをする

最後は『だるま左』

「だるま弁当」のラインから左に逸れてマントル

こっちは地面からスタートした

スタートで石を使うかどうかでグレードは変わらないと思う

2級くらいだった


色々あったが久しぶりに気心が知れた人たちと登るのは楽しかった

あと,情報が殆どない岩を登るのも楽しいな

掃除がなければ・・・

2025年3月9日日曜日

久々の石灰岩 in 木古里ボルダー

土曜日の夜に雨雲レーダーと睨めっこ

南岸低気圧により関東全域で降水(降雪)があるが,神流町の方はほぼ無さそう

道路のライブカメラでも念押し

連日の岩だが日曜日は当然行く

権利というやつだ

昨日は特別許可が下りた

感謝する振りだけは忘れずにした

こんな時のために行かないでおいた,

というより遠くて敬遠していた木古里ボルダーへ

大分昔に「理事長岩」に行って以来

恐竜センターには2回行っているので神流町自体は4度目か

遠いというのは実距離というより精神的な距離

神流湖周遊のグネグネ道の運転が面倒くさい



暖かい予報だったが,岩場に着くと日が当たっておらず寒い

岩も冷たい

染み出しで『テクイ 2段-』のフットホールドであろう部分がびしょびしょ

そもそも今日やる予定の3課題の右スタートのガバカチの周囲もビショビショ

持つ部分は乾いていたので周囲にチョークをまぶして乾かし,

染み出しにティッシュを張る

「テクイ」から始めるが核心のガストンムーブが厳しい

バラせたと思っていたが,

リップ上のホールドでガストンムーブを起こしていた

初登ラインはリップよりも下を通る

そちらを試すも

濡れた石灰岩など踏める技量もなく,リップ近辺の上回りで完登

上周りのライン

体感は1級から初段といったところ


次は『オレンジ 初段~2段』と『きこり 初段~2段』を触る

どちらも強度が高い

手は良いのだが

被っているしなんとも厳しい

石灰岩特有のツルツルスタンスにも苦労する

石灰岩の足使いを思い出しながら交互に触りムーブを作る

日が当たって暖かくなってくる

動きも軽くなり岩も待ち易くなる

「オレンジ」のムーブが出来た気がしたのでお試しの繋げトライ

ランジまで繋がっていしまい

なんとランジも止まった

止まったことにビックリ

左手を寄せたいのだが何も考えておらず,

ムーブも思いつかず,

というより体が固まらず左手が離せずオタオタ

キャンパしたらジムでも苦手な”プチ”コーディネーションになり完登できた

精一杯のコーディネーション

とても面白い充実度の高い課題だった

「きこり」はスローパー止めの一手が厳しい

足位置と右手のホールディングを工夫したらムーブができた

繋げトライをしてみると

中間部以降でad libitumな登りが出来て完登

足に負荷を逃すと吉

こちらも充実度が高い非常に面白い課題だった

初段よりは確実に難しいと思う

登れてしまうと2段あるか微妙な体感


『テクイ』に戻るとフットホールドが大分乾いている

こねくり回すと初登の下回りムーブがバラせた

下回りの初登ムーブ

繋げトライで適当にムーブを起こすと核心で落下

適当に敷いたマットの隙間に御ケツが吸い込まれ

暫し痛みで悶絶

痛みが引いた直後のトライで完登

分かってしまうとそこまで難しくなかった

体感は初段くらい

「オレンジ」や「きこり」の方が確実に難しい

「テクイ」が“2段-で定着“しているなら

「オレンジ」と「きこり」は“2段”だと思う

昼前に終わったので近くのKikoriで昼飯

以前から気になっていたので行けて良かった

丁寧な仕事でまぁまぁ美味しかった





帰りは神流近辺の岩場を確認しながら帰宅

Heeちゃんと公園で合流

久しぶりの石灰岩

特有の登りを楽しめた


2025年3月8日土曜日

やはり解像度に難あり in 宇那ルーフ

日曜日はとても暑いらしい

と言うことでルーフ部分に日が当たらないらしい「宇那ルーフ」へ

以前から目は付けていた

怪我と気候を考慮して行く事を決意



到着すると日も当たっておらず,気温はマイナス

先ずは『桔梗 初段』

一撃できるだろと高を括っていたが,

そうは問屋が卸さずルーフから出るとことで体が振られて落下

ルーフ内のムーブをこねくり回し手順を整えるとルーフから這い出せた

朝は暗い

そのまま完登

1級は厳しい,しっかり初段だと思う

良い課題だ


次は『将門 2段』

ルーフから出る部分で「桔梗」とは逆のヒールを掛けたいのだが,

かなり無理やり

腰が落ちてしまう

手順を変えたりと工夫するが

ヒールをかける際の一連のボディーコントロールに難あり

その結果,ヒールが上手く掛けられず,

掛かったとしても負荷を掛けるに至らない

何をやっても,ヒールに負荷をかける”段”で落ちる

さんざん足位置を検討すると楽にヒールムーブに繋がるフットホールドを発見

クライミングは足,ムーブって凄い

で,リップ取りで一回落ちてから完登

ルーフ内で足を駆使して,右ヒールが外れないように耐える課題だった

かなり面白いおススメ課題

まだ10時半なので良いペースだ


本命の『五月姫 3段』へ

4手目から一手ずつポジションとフットホールドを組み合わせてムーブを作る

こなれてくると大きく振られるムーブまで安定して行けるようになる

が,

振られる際にマットに足を擦る

トライの度にマット位置をずらし,マットをだんだん薄くして対応

リップから這い出る足先行ムーブまで繋がった

が,

ドガバへの左手寄せやリップ取りでポトンと落下

バラシでは最適化したつもりなのだが,

繋げてくるとどうやっても無理

まだ15時なのにスタートをさわると体が拒絶

「軟弱もの」と呟いて敗退

手の皮も相当剥けた

非常に悔しい


次の週,

火曜日に結構な雪

溶けていることを期待して日曜日にリベンジ

に行くはずが・・・

南岸低気圧で土曜日の夜にまさかの雪予報

3つの懸念が発生

“日曜日は南岸低気圧のため登れない可能性が高い”

“土曜日は雪が残っていて登れない可能性“

“そもそも土曜日は車検とHeeチャンの習い事“

中々厳しい

しかし,今週触れないのは精神衛生上最悪

理論的に考えて,

「土曜日に突撃して昼までに帰宅」という解を導出

土曜日に登りきれなくても日曜日にも登れるバックアップ方法も含めた妙案

が最後にして最大の懸念

それは理論とは無縁の”家族サービス”とか言う呪縛

それとなく下手にでて現状と妙案を説明したら

土曜日に行く許可を貰えた

びっくり

朝早く起きてとりあえず出発

岩に着くと雪は全くなく,染み出しもなかった

リップ部分は雪解けのせいか多少砂が被っていたので掃除

時間はあまりない

寒いので準備運動をして,

リップトラバースとマントルをバラすことにする

岩が冷たいし思った以上にマントルが難しい

加えて,岩がとがっていて痛い

暫くやっていると良い足を見つけムーブが出来た

これだと先週リップ取りが出来たとしてもマントルで落ちていたはず

繋げトライで触っていない部分をバラすのは余り好きじゃないが敗退しているので良しとした

本日の繋げ1トライ目

フレッシュなこともあり余裕をもってムーブが起こせ

振られも問題なし

足を先行させリップにトーフック

余裕がある

完登が頭をかすめる

が,左手でリップが取れずに落下

なんだかバランスがおかしい

直後にバラしたが問題なし

頭に「はてな」が浮かぶ

動画を確認するとバラシと繋げでトーフックの位置がずれていた

繋げでのトーフックの位置ではルーフ内に残った体のバランスが悪かったよう

幾つかムーブを検討して良い足位置が見つけられた

本日の繋げ2トライ目

全てが上手くつながり完登

技巧的なムーブ

達成感と安堵感が押し寄せる

掃除をして帰宅

昼飯はいつものベジミールスとビリヤニを皆んなで

予定通りに“こと”が進み良かった


バラしたつもりになっていたが解像度が低かった

先週の時点でもトーフックを掛けた後のリップ取りでバランスが悪く落ちたのだが,

その原因を「ヨレている」からとして深く考えていなかった

「何かがおかしい」という感覚にもっと敏感にならないといけない

先週のうちに気がつけば修正しきれていた要素

つまり時間的にも登れていた可能性がある

ムーブ出しでも無駄なトライが大分あった

という事で学びの多い非常に面白い課題だった

この課題は3段としては優しいのだろうか

「将門」よりワングレードは難しく感じるが・・・

青葉の「睡蓮」や「天蓮華」よりルーフ部分は強度が高い

最後に不確かな核心が来ないので全体としては同程度だろう


登りながらムーブを修正出来ればad libitumな登りとなり素晴らしい充実感が得られる

そのレベルを目指して